2010年2月14日日曜日

フレデリック・ショパン

Frédéric François Chopin

ピアノ独奏曲

マズルカ

4つのマズルカ 作品6
嬰ヘ短調 作品 6-1 / 嬰ハ短調 作品6-2 / ホ長調 作品6-3 / 変ホ短調 作品6-4

5つのマズルカ 作品7
変ロ長調 作品7-1 / イ短調 作品7-2 / ヘ短調 作品7-3 / 変イ長調 作品7-4 / ハ長調 作品7-5
作品6と作品7のマズルカ集は、フランスとドイツで1832年にそれぞれ同じ出版社から発表された。フランス初版では作品6に5曲、作品7に4曲収められたが、ドイツ初版では作品6に4曲、作品7が5曲となっている。ここでは、一般的と思われるドイツ初版の曲順で記される。

4つのマズルカ 作品17
変ロ長調 作品17-1 / ホ短調 作品17-2 / 変イ長調 作品17-3 / イ短調 作品17-4

4つのマズルカ 作品24
ト短調 作品24-1 / ハ長調 作品24-2 / 変イ長調 作品24-3 / 変ロ短調 作品24-4

4つのマズルカ 作品30
ハ短調 作品30-1 / ロ短調 作品30-2 / 変ニ長調 作品30-3 / 嬰ハ短調 作品30-4

4つのマズルカ 作品33
嬰ト短調 作品33-1 / ハ長調 作品33-2 / ニ長調 作品33-3 / ロ短調 作品33-4 (自筆譜の曲順)

4つのマズルカ 作品41
ホ短調 作品41-1 / ロ長調 作品41-2 / 変イ長調 作品41-3 / 嬰ハ短調 作品41-4 (自筆譜の曲順)

3つのマズルカ 作品50 1841年から1842年にかけて作曲
ト長調 作品50-1 / 変イ長調 作品50-2 / 嬰ハ短調 作品50-3

3つのマズルカ 作品56 1843年から1844年にかけて作曲
ロ長調 作品56-1 / ハ長調 作品56-2 / ハ短調 作品56-3

3つのマズルカ 作品59 1845年作曲
イ短調 作品59-1 / 変イ長調 作品59-2 / 嬰ヘ短調 作品59-3

3つのマズルカ 作品63 1846年作曲
ロ長調 作品63-1 / ヘ短調 作品63-2 / 嬰ハ短調 作品63-3

4つのマズルカ 作品67
ト長調 作品67-1 / ト短調 作品67-2 / ハ長調 作品67-3 / イ短調 作品67-4

4つのマズルカ 作品68
ハ長調 作品68-1 / イ短調 作品68-2 / ヘ長調 作品68-3 / ヘ短調 作品68-4

マズルカ イ短調 「ノートル・タン」 1840年から1841年にかけて作曲。
12人の作曲家たちの作品を収めたピアノ曲集「ノートル・タン」(我々の時代)の2番目にある。

マズルカ イ短調 エミール・ガイヤール嬢へ 1840年作曲。1841年出版。
マズルカ 変ロ長調 1826年作曲
マズルカ ト長調 1826年作曲
マズルカ ニ長調 1829年作曲
マズルカ 変ロ長調 アレクサンドラ・ヴォウォフスカ嬢へ 1832年作曲
マズルカ ハ長調 1833年作曲
マズルカ 変イ長調 1834年作曲
マリヤ・シマノフスカのアルバムの中に書かれていた。
マズルカ ニ長調 作品番号なし

ワルツ

華麗なる大円舞曲 変ホ長調 作品18
3つのワルツ 作品34
華麗なる円舞曲 変イ長調 作品34-1
華麗なる円舞曲 イ短調 作品34-2
華麗なる円舞曲 ヘ長調 作品34-3 - 俗称「猫のワルツ」
ワルツ 変イ長調 作品42 『大円舞曲』
3つのワルツ 作品64
変ニ長調 作品64-1 - 俗称 『小犬のワルツ』 / 嬰ハ短調 作品64-2 / 変イ長調 作品64-3
2つのワルツ 作品69
変イ長調 作品69-1(『別れのワルツ』や『告別』と呼ばれる) / ロ短調 作品69-2
3つのワルツ 作品70
変ト長調 作品70-1 / ヘ短調 作品70-2 / 変ニ長調 作品70-3
ワルツ ホ短調 作品番号なし 1830年作曲
ワルツ ホ長調 作品番号なし 1829年作曲
ワルツ 変ホ長調 作品番号なし 1827年から1830年の間に作曲
ワルツ 変イ長調 作品番号なし 1827年から1830年の間に作曲
ワルツ 変ホ長調 作品番号なし 1840年作曲
ショパンの自筆譜には、『ワルツ』ではなく、「ソステヌート」と表示されている。
ワルツ イ短調 作品番号なし
ワルツ 嬰ヘ短調 作品番号なし(未出版)

夜想曲(ノクターン)

3つの夜想曲 作品9
変ロ短調 作品9-1 (第1番) / 変ホ長調 作品9-2 (第2番) / ロ長調 作品9-3 (第3番)
3つの夜想曲 作品15
ヘ長調 作品15-1 (第4番) / 嬰ヘ長調 作品15-2 (第5番) / ト短調 作品15-3 (第6番)
2つの夜想曲 作品27
嬰ハ短調 作品27-1 (第7番) / 変ニ長調 作品27-2 (第8番)
2つの夜想曲 作品32
ロ長調 作品32-1 (第9番) / 変イ長調 作品32-2 (第10番)
2つの夜想曲 作品37
ト短調 作品37-1 (第11番) / ト長調 作品37-2 (第12番)
2つの夜想曲 作品48
ハ短調 作品48-1 (第13番) / 嬰ヘ短調 作品48-2 (第14番)
2つの夜想曲 作品55
ヘ短調 作品55-1 (第15番) / 変ホ長調 作品55-2 (第16番)
2つの夜想曲 作品62
ロ長調 作品62-1 (第17番) / ホ長調 作品62-2 (第18番)
夜想曲 ホ短調 (作品72-1 第19番)
「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」(夜想曲) 嬰ハ短調 作品番号なし 遺作 (第20番)
夜想曲 ハ短調 作品番号なし 遺作 (第21番)

バラード

バラード第1番 ト短調 作品23
バラード第2番 ヘ長調 作品38
バラード第3番 変イ長調 作品47
バラード第4番 ヘ短調 作品52

スケルツォ

スケルツォ第1番 ロ短調 作品20
スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
スケルツォ第4番 ホ長調 作品54
前奏曲
前奏曲集(24の前奏曲集) 作品28
第15番:雨だれの前奏曲 変ニ長調
前奏曲 作品45 (嬰ハ短調)
作品番号なし (変イ長調)
ショパンの自筆譜には、『前奏曲』ではなく「プレスト・コン・レジェレッツァ」とだけ記されている。
前奏曲 作品番号なし (変ホ短調) – 俗称 『トリル前奏曲』

練習曲

12の練習曲 作品10

第1番 ハ長調
第2番 イ短調
第3番 ホ長調 :『別れの曲』(「別れの歌」)
第4番 嬰ハ短調
第5番 変ト長調:『黒鍵』(「黒鍵のエチュード」)
第6番 変ホ短調
第7番 ハ長調
第8番 ヘ長調
第9番 ヘ短調
第10番 変イ長調
第11番 変ホ長調
第12番 ハ短調:『革命』(「革命のエチュード」)

12の練習曲 作品25

第1番 変イ長調:『エオリアン・ハープ』『エオリアのハープ』(『牧童』『牧童の笛』)
第2番 ヘ短調
第3番 ヘ長調
第4番 イ短調
第5番 ホ短調
第6番 嬰ト短調 (3度のエチュード)
第7番 嬰ハ短調
第8番 変ニ長調 (6度のエチュード)
第9番 変ト長調:『蝶々』(「蝶々のエチュード」)
第10番 ロ短調 (オクターヴのエチュード)
第11番 イ短調:『木枯らし』(「木枯らしのエチュード」)
第12番 ハ短調:『大洋』(「大洋のエチュード」)

3つの新練習曲 - モシェレスとフェティス編纂の「メトード中のメトード」(Methode des methodes)のために 作品番号なし
ヘ短調
変イ長調
変ニ長調

ポロネーズ

2つのポロネーズ 作品26
嬰ハ短調 作品26-1 / 変ホ短調 作品26-2
2つのポロネーズ 作品40
イ長調 作品40-1 『軍隊ポロネーズ』 / ハ短調 作品40-2
ポロネーズ 嬰ヘ短調 作品44
ポロネーズ 変イ長調 作品53 『英雄ポロネーズ』
幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
3つのポロネーズ 作品71
ポロネーズ ニ短調 作品71-1
ポロネーズ 変ロ長調 作品71-2
ポロネーズ ヘ短調 作品71-3
ポロネーズ ト短調 作品番号なし 1817年作曲
ポロネーズ 変ロ長調 作品番号なし 1817年作曲
ポロネーズ 変イ長調 作品番号なし 1821年作曲
ポロネーズ 嬰ト短調 作品番号なし 1822年作曲
ポロネーズ 変ロ短調 作品番号なし 1826年作曲
ポロネーズ 変ト長調 作品番号なし 1829年作曲

即興曲

変イ長調 作品29
嬰ヘ長調 作品36
変ト長調 作品51
幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66

ピアノソナタ

第1番 ハ短調 作品4
第2番 変ロ短調 作品35
第3楽章が『葬送行進曲』であることから、「葬送ソナタ」、「葬送行進曲付き」と呼ばれる。
第3番 ロ短調 作品58

変奏曲

華麗なる変奏曲 変ロ長調 作品12
エロール作、アレヴィ補完の歌劇「リュドヴィク」の中のロンド・ファヴォリ「私はストールを売る」を主題としている。
ドイツ民謡「スイスの少年」の主題による変奏曲 ホ長調 作品番号なし
変奏曲 パガニーニの思い出 イ長調 作品番号なし
ヘクサメロン 第6変奏 ホ長調 作品番号なし
1837年作曲。ベルリーニの歌劇「清教徒」の第2幕の行進曲の主題による変奏曲。ヴィーン初版の表紙の副題には「演奏会用作品・華麗なる大変奏曲」と記されている。ヘクサメロンとは、ギリシャ語で「6つの詩」という意味である。クリスティーヌ・ベルジョジョーゾ(旧姓トリヴルツィオ)王妃が企画したフランスに住むイタリア移民のための慈善コンサート用に、リスト、タールベルク、ピクシス、エルツ、チェルニー そしてショパンの6人の作曲家に依頼して作曲された。ショパンは第6変奏を担当。曲全体をまとめたのはリストである。また、リストは、オーケストラ用にも編曲している。
4手のための変奏曲 (ニ長調) 作品番号なし
1826年作曲。

ロンド

ロンド ハ短調 作品1
ロンド・ア・ラ・マズル『マズルカ風ロンド』 ヘ長調 作品5
ロンド 変ホ長調 作品16
ロンド ハ長調 作品番号なし
このうち『ロンド ハ長調』は、ショパン自身によって2台ピアノ用に編曲され、ショパン亡き後、友人のユリアン・フォンタナによって『ピアノ2台のためのロンド ハ長調 (作品73)』として出版された。
序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 (ピアノ独奏ヴァージョン)
チェロとピアノのための2重奏曲からのショパン自身による改作。
ボレロ ハ長調 作品19
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22(ピアノ独奏ヴァージョン)
ピアノとオーケストラのための協奏作品からの改作。
タランテラ 変イ長調 作品43
アレグロ・ド・コンセール演奏会用アレグロ イ長調 作品46
幻想曲 ヘ短調 作品49
子守歌 変ニ長調 作品57
舟歌 嬰ヘ長調 作品60
葬送行進曲 ハ短調 (作品72-2)
3つのエコセーズ (作品72-3)
ニ長調
ト長調
変ニ長調
ショパンの自筆譜の曲順では、
ト長調
変ニ長調
ニ長調
『春』 ト短調 (ピアノ独奏ヴァージョン)
歌曲「春」 (作品74-2)からのショパン自身による改作。
フーガ イ短調
ラルゴ 変ホ長調
作曲当初、「前奏曲集 作品28」の19曲目に組み入れる予定であったという説もある。
ソステヌート 変ホ長調
カンタービレ 変ロ長調
モデラート (アルバムの一葉) ホ長調
コントルダンス (変ト長調)(疑作?)
2つのブーレ
I. ト長調 II. イ長調
ギャロップ・マルキ (変イ長調)
アレグレットとマズル (マズール) ("アレグレット" 部分は、イ長調→イ短調、"マズル" 部分は、ニ短調)
アレグレット (嬰ヘ長調)
ポーランド国歌『ポーランドいまだ滅びず』(ドンブロフスキのマズルカ)のピアノ独奏用編曲・リフレーン部分のみ (変ロ長調)
原曲は、ヘ長調であるが、ショパンは変ロ長調で書いている。
カノン ヘ短調
未完成作品である。「オクターヴのカノン」ともいわれる。
ピアノとオーケストラのための楽曲

ピアノ協奏曲

第1番 ホ短調 作品11 (1830年作曲。1833年に出版)
第2番 ヘ短調 作品21 (1829年から1830年にかけて作曲。1836年に出版)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
流麗なアンダンテ・スピアナートが単純ながらト長調の美しい前奏を務めている。本体の「華麗なる大ポロネーズ」は変ホ長調。ピアニスティックな技巧を十二分に発揮している。本来は管弦楽との協奏曲であるが、ピアノ・ソロで演奏される方が多い。ソナタ形式に近い三部形式。
ラ・チ・ダレム変奏曲(モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』の中のアリア『お手をどうぞ(ラ・チ・ダレム・ラ・マーノ)』の主題による) 変ロ長調 作品2
ポーランド民謡による大幻想曲 イ長調 作品13
ロンド・クラコヴィアク(ロンド・ア・ラ・クラコヴィヤク) ヘ長調 作品14

室内楽曲

チェロとピアノのための作品
チェロソナタ ト短調 作品65 1845年から1846年にかけて作曲。
序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 作品3 1829年から1830年にかけて作曲。
マイアベーアの歌劇『悪魔ロベール』の主題による大二重奏曲 作品番号なし 1831年から1832年にかけて作曲。
ピアノ三重奏曲 ト短調 作品8 1828年から1829年にかけて作曲。
ロッシーニの歌劇『シンデレラ』の主題によるフルートピアノのための二重奏曲 作品番号なし(偽作?)

歌曲

17の歌曲 作品74(歌とピアノ)
「願い」(「乙女の願い」とも呼ばれる) ト長調
「春」 ト短調 1838年作曲
「悲しみの川」 嬰ヘ短調 1831年作曲
「酒宴」(「浮かれた女」とも呼ばれることがある。) ハ長調 1830年作曲
「好きな場所」 イ長調
「消え失せよ・・・」 ヘ短調 1827年に作曲され、後年(1830年頃)改作された。
「使者」 ニ長調 1831年作曲
「美しき若者」 ニ長調 1841年作曲
「メロディー」 ホ短調 1847年作曲
「つわもの」 変イ長調 1831年作曲
「二つの死」 ニ短調 1845年作曲
「我がいとしき人」 変ト長調
「なくてはならぬもののなき」 イ短調 1845年作曲
「指輪」 変ホ長調 1836年作曲
「許婚」 ハ短調 1831年作曲
「リトアニアの歌」 ヘ長調
「舞い落ちる木の葉」 変ホ短調 1836年作曲
魔力 ニ短調
原題である”Czary”は、「魔力」の他に「魅惑」と訳されることもある。
ドゥムカ イ短調 1840年作曲
17の歌曲 作品74の13曲目「なくてはならぬもののなき」と同じ ザレスキ 作の詩に作曲された。こちらの方が5年前に書かれていて、調性も同じであることから、13曲目の原曲と考えられる。
マズル『どんな花』 ト長調 1829年作曲
ピアノ伴奏はなく、詩と旋律のみの歌曲である。
ベルリーニ作曲の歌劇「ノルマ」のカヴァティーナ「カスタ・ディーヴァ(清らかなる女神)」とアリア「愛しい人よ、我が元へ」のためのピアノ伴奏 (未完)
原曲は、ヘ長調であるが、ショパンはホ長調で書いている。ショパンの弟子で、歌手のポーリーヌ・ヴィアルドの私的な伴奏のために書かれたと考えられる。

未知の作品、原稿消失作品

マズルカ(4曲、調性不明)
マズレク (調性不明)
ポロネーズ(3曲、調性不明)
ワルツ(4曲、調性不明)
コントルダンス 変ホ長調
コントルダンス 変ロ長調
舞曲 (調性不明)
アンダンテ・ドレンテ 変ロ短調
行進曲 変ロ短調
行進曲 ヘ短調
行進曲(調性不明)
軍隊行進曲 1817年作曲(調性不明)
吹奏楽ヴァージョンの楽譜が存在したが、ショパン自身のものかどうかは不明である。
2つの小品
I 前奏曲 (ヘ長調)
II アンダンティーノ (ニ短調)
変奏曲 (調性不明)
レント (調性不明)
3声のカノンのコントラバス・パート(F.メンデルスゾーンによる)1832年4月に作曲。
4手のためのソナタ (全4楽章)
4手のための変奏曲 (ヘ長調)
2つの教会音楽「エアロパンタレオンのための2つの作品」
「主よ、来たりませ」
ショパンは、1846年11月、弟子の1人であるゾフィヤ・ザレスカ(旧姓ローゼンガルド)の結婚を機に宗教的な特色のあるピアノ作品を2曲作曲しており、その内の1曲がこの作品である。(未出版)
歌曲 (5曲、題名及び調性不明)
アントニ・ラジヴィウによる歌とピアノのための作品 1830年作曲
2つの歌 1840年作曲