2008年2月4日月曜日

ショパン ピアノコンチェルト

ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番
オムニバス(クラシック)
ユニバーサル ミュージック クラシック
発売日 2001-04-25

フレデリック・ショパン(Frederic Chopin) 1810-1849

■ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11

イスラエラ・マルガリット(ピアノ)
Israela Margalit

ニューフィルハーモ二ア管弦楽団
New Philharmonia Orchestra

ロリン・マゼール:指揮


■ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 作品21

アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)
Alicia de Larrocha

スイス・ロマンド管弦楽団
L'Orchestre de la Suisse Romande

セルジウ・コミッショーナ:指揮



マルガリットの1番は素晴らしい。注目すべきはそのピアノの音色だ。
明らかにスタインウェイやベーゼンドルファーではないと思われるその音色は他のショパン演奏のCDでは聴く事ができない。まさにショパンの楽曲にぴたりとマッチするその音色はピアノの音色もさることながら、それを見事に引き出し歌わせているマルガリットの技術は絶品。


ラローチャの2番はさすがと言った演奏。こちらは現在の定番の音。最近のピアノは個性がなくなりどのCDも同じ音。この2つのショパンはどちらも1970年代の演奏録音だがその違いは顕著。

ラローチャの演奏はまさに現代を象徴するような録音。あたかも大ホールで聴いているような臨場感あふれる録音だが、現代のショパンと言ってしまえばそれまでだろう。ピアノコンチェルトの醍醐味はオーケストラとの兼ね合いとそのダイナミック性にあると思うが、ショパンに関して言えばこのラローチャの演奏録音はその叙情性は失われていると言っても過言ではない。

現代の演奏家はその大ホール演奏での大音量の流れを組み、ベートーベンやリスト、ラフマニノフと言ったコンチェルトとは違った”ショパン演奏”は失われつつある。

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